わが国独自の診断基準
メタボリックシンドロームについてのわが国独自の診断基準が策定されたことは、とてもいいことだと思います。
それは、内臓脂肪型肥満(メタボリックシンドローム)があると心血管病のリスクが高くなってしまうのです。
なので診断基準により注意を喚起することによって、そのリスクを小さくすることが出来ると考えられているからなのです。またWHOの基準では、男性が84センチ、女性が80センチとして諸外国の基準では男性が大きくなっているのです。
ですが外国の診断基準と比べてみると、日本版では男女の腹囲の基準が逆転しているのです。
日本だけが女性の腹囲の基準が大きい理由
メタボリックシンドロームの基準なのですが、日本だけが女性の腹囲の基準が大きいのですがその理由には、日本のみがCTによる内臓脂肪面積からウェスト周囲径を決めたのに対して、アメリカではBMI30に相当するウェスト周囲径、ヨーロッパではウェスト・ヒップ比を用い、これらは内臓脂肪と無関係なためなのです。
そして現在、メタボリックシンドロームに関する研究が進められているので今後数年のうちに診断基準が見直される可能性も大いにあるんですよ。